はちみつ
毎月、第3水曜日に元町商店街で「水曜市」が開催されます。
兵庫県内の地産地消を推進するイベントで、毎回、カートをひいた奥様方で賑わっています。
出店している農家さんは毎回ほぼ決まっていて、何度か通ううちにどこのお店に何があるかわかってきます。
売られているものも値段も大体どこも同じですが、時々目新しいものも出ているので、そういうのに出くわすのも楽しみの一つです。
近頃、こうした生産者と消費者が直接やりとりできるマーケットが色々なところで開催されるようになって、少し出向けば街にいながら新鮮な野菜を食べられるようになりました。
どれも新鮮で滋養のあるものばかりが並んでいます。
珍しい野菜もあったりして、どこで買おうか迷ってしまうことがあります。
そんな時、わたしはお店の人で決めることにしています。
「この人から買いたいなぁ」と思うところで買うようにすると迷いがありません。
今回見つけたはちみつもそうでした。
野菜を売っているブースの傍らでおじさんが一人ではちみつだけ売っていました。
れんげ畑で帽子を被って巣箱を横に置いて採取している写真が飾ってあります。
わたしが手にとって見ていると、おじさんが
「これ全部わたしがこないして作ったんや」
「おじさんが作ったの?」
「そう、今はれんげやね。れんげもそろそろ終わるけどなぁ」
「時季によって色々あるんやね。れんげが終わったら次は何?」
「次は、そうやね、栗とか藤とかやねぇ」
「ってことは秋?」
「いや、蜜は花から取るからね…。栗は秋に実がなるからね…蜜採るんはその前やね」
「ああ、そうか!!ハハハ」
「ホホホ…」
こうしたちょっとした会話ができると、あたしはその人から買いたくなります。
おまけにおじさんが可愛かった!!
今、ミツバチが減少していて、はちみつ作りも困難になってきていると言います。
はちみつは一度にたくさん採取できるものではないので当然、値段も高くなります。
でも、手間暇を考えると決して高くはないと思う。
消費者として見極める目を持ちたいなと思います。
また、夏ごろに出来上がるはちみつが楽しみです。
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